ゼラニウム Geranium
ゼラニウムのエッセンシャルオイルは、甘くローズに似た香りで、少しハーブのような爽やかさを含んでいるのが特徴です。
ゲラニオールというローズと同じ成分が入っているので「ローズゼラニウム」の別名の精油もあります。
ローズゼラニウムのほうが、ゲラニオールという成分が多く入っているので、バラに似た香りになっています。
ゼラニウム自体は、さわやかで若々しい香りがします。
ゼラニウムのハーブは、古くからヨーロッパでは厄除けのために窓辺に赤いゼラニウムの花を飾る習慣があります。
また、ゼラニウムには虫除けの効果もあるため、玄関先や庭の出入り口に鉢植えで置いているという方も多いです。
ゼラニウムは気持ちが不安定な時、落ち込んでいるときなどに用いると気持ちを明るくさせ、元気にしてくれるといわれています。
また、どのような肌タイプにも適しているのでバランスを整える代表的な精油です。
世界で最も需要が多い精油なのですが、心や体に発揮する効能を見れば、なるほど!と思うはずです。
ゼラニウムの効能
心への作用
ゼラニウムはバランサー精油とも言われていて香りはお花のような香りがしますが、実は葉っぱから抽出されている精油です。
想像と違いますよね?
固定概念を覆すような力のある精油で理不尽を感じた時や、自分の価値観に反しているような場面で使ってみてください。
心のバランスを整えて、不安やイライラを緩和してくれます。
香りは全く違いますが、イランイランと似ていますね♪
香りで言うとローズ・オットーに似ていますが、
ゼラニウムのほうが安価なので、まずはゼラニウムから試してみてはいかがでしょうか。
<期待できる効能>
・鎮静作用
・抗ヒスタミン作用
・神経バランス作用
体への作用
デトックス
リンパや静脈を強壮し、体内の余分な水分や老廃物を排出する作用があります。
ジュニパーべりー、サイプレス、グレープフルーツ、レモン、ローズマリーなどをブレンドしたオイルで
むくみや肥満の解消にトリートメントするのがお勧めです。
<期待できる効能>
・収れん作用
・肝臓活性化作用
・リンパうっ帯除去作用
・膵臓機能促進作用
・静脈強壮作用
・利尿作用
・解毒作用
PMS(月経前症候群)
ホルモン分泌のバランスもとってくれるので女性特有の症状(生理痛、生理不順、更年期障害など)を緩和する効果も期待できます。
生理前のむくみやイライラなどの緩和にも有用です。
<期待できる効能>
・女性ホルモン調整作用
肌への作用
ゼラニウムは皮脂バランスを調整する作用があるので、乾燥肌、脂性肌など、色んなタイプの肌に合う精油です。
シミやシワの予防や、肌の若返り効果もあるので全身にもフェイシャルマッサージにも良く使われます。
<期待できる効能>
・瘢痕形成作用
・皮脂バランス調整作用
・保湿作用
・皮膚軟化作用
・抗炎症作用
・血行促進作用
昆虫忌避効果
ゼラニウムは昆虫忌避特性といって、昆虫が嫌がる香り成分を芳香します。
虫除けというと、ユーカリ・シトリオドラやシトロネラ、レモングラスも有名ですよね。
虫除けスプレーや虫除けのアロマディフューザーなどを利用して天然の虫除けアロマとしても活用できますよ。
私は植木鉢で利用しています。
特に小さなお子さんや赤ちゃんには化学薬品はできる限り避けたいところです。
植物を置いたり、精油で虫除けができたらうれしいですよね。
ゼラニウム精油の使い方
上記で述べてきたようにゼラニウムには
・心のバランスを取る
・皮脂分泌のバランスを取る
・女性ホルモンのバランスを取る
・虫除け作用
など、様々な効能があります。
少し難しい話になりますが、ゼラニウムの主な成分は、バラの香りでもあるシトロネロール、ゲラニオール、リナロールです。
これらの成分が上記のような自律神経を調整する働きがあり、
心身のバランスを整えてくれます。
バランスを取るという作用が目立ちますね!
ですので、女性だけではなく、男性にもおすすめしたい精油です。
ゼラニウムの選び方
ゼラニウムの精油には種類は他にありません。
大抵下記の学名で販売されていますので、迷うこともまずないと思います。
名前:ゼラニウム、ローズゼラニウム、ゼラニウムブルボン、ゼラニウムエジプト
和名:ニオイテンジクアオイ
学名:Pelargonium graveolens/ペラルゴニウム グラウェオレンス
学名の”Pelargonium”はギリシャ語の”pelargos”(こうのとり)で、ゼラニウムは”geranos”は鶴からきている語源です。
実の部分が鳥のくちばしに似ているんですね。
ゼラニウムは芳香浴としても人気の高い精油ですが、スキンケアとして直接肌に塗布することが多いので、(もちろんオイルなどで希釈します)オーガニックのものだと、より安心ですね。
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